【今年の山】

いつもJMCブログをご覧いただきありがとうございます。

ランナーHの山日記です。
標高2,017メートル。
東京、埼玉、山梨にまたがる東京都最高峰の「雲取山」は、西暦(2017年)と一致することから、登山愛好家らの間で今年一段と注目を浴びています。
西暦と※「日本百名山」の標高が合致するのは、越後駒ヶ岳(2,003メートル)以来14年ぶり、次は美ヶ原(2,034メートル)の17年後になります。
これは登っておかなければ。

 

※『日本百名山』とは

『日本百名山』は、小説家、随筆家の深田久弥の著した山岳随筆です。
初刊は1964年7月に新潮社から出版され、第16回読売文学賞(評論・伝記賞)を受賞しました。
文筆家で登山家でもあった本人が、実際に登頂した日本の各地の山から自身が定めた基準で、100座を選び主題とした随筆集で、後に日本百名山登山ブームが起きました。

・山の品格、山の歴史、山の個性、筑波山と開聞岳以外は1500m以上が選択の基準。
・筆者に商業意識、地域意識がないので、公平でもあり明快でもある。

国土地理院等、公的機関が選定した訳でなく、随筆からきていたとは・・・・

日本三大〇○も民間が勝手に選定している物も多いですし、それと同じですかね。

 

さて、雲取山は、もともと「日本百名山」に選定される名峰ですが、北アルプスの山々に比べると地味な存在です。
関東では「高尾銀座」として名高い高尾山(東京都)を卒業した登山客の次なる目標の一つと言われ、天気がよければ山頂から関東平野を一望出来ます。

コースタイムはおよそ9時間ほど。1泊2日で歩くのが一般的で、日帰り登山としては健脚者向きです。
私はラン仲間とトレーニングの一貫で日帰り登山です。

 

JR奥多摩駅
ここは東京か?と毎度ながら思う駅です(笑)

 

バスに乗車し、都県境を越えて山梨県の丹波山村に入ります。
鴨沢バス停から本日のスタートです。

今回の予定ルートは

地図で見るだけでも雲取山山頂まで距離があるのが分かります。

早速、「今年の山」であることアピールする看板が掲げられていました。

来年以降はどうするのか気になります。

登山道は植林と雑木林が半々といったところ。下の方は特に見どころがないです。

七ツ石小屋の水場を目指します。

七ツ石小屋は2016年4月より山梨県丹波山村の村営小屋です。

秩父多摩甲斐国立公園内 七ツ石小屋

 

一般的に水蒸気が上がってくる春〜夏の日中はなかなか遠くを見渡すことが難しいと言われていますが、この日は台風一過で、富士山を見る事が出来ました。

「富士山は登る山ではなく、見る山である」

人が多く、植物の少ない富士山は登るよりも、遠くから眺めた方が美しくて綺麗。 そんな意味あいで、誰かが言い始めた言葉だそうです。

確かにどこに行っても富士山を探しています(笑)

しばらくは稜線を歩きます。尾根伝いは見晴らしがいいのですが、木陰がないため台風一過の気温が上昇したこの日は堪えました。

ヘリポートがありました。ケガをして医師にご迷惑を掛けないよう道中気をつけねば。

いくつもの坂を超えます。

私は流石に疲れてヘロヘロでしたが、ヘラヘラ笑いながら進む豪脚もいました。

なかなか辿り着かない行程に限界が近づいてきたとき、ようやく山頂が見えてきました!!

山頂までの急坂もハードでしたが、ゴールが見えると人間頑張れるものです。

そして待ちに待った2,017メートルの記念碑。

都県境という事で山梨県側の山頂。ひっそりです。

山頂の山小屋で、おにぎりなどで簡単に昼食。わずかな時間で体力回復につとめます。

山頂の滞在時間は僅か20分。この日はバスで来ているため、帰りの乗車時間までに下山しなくてはなりません。

登りは当然ながらハードですが、下りもトレーニングになります。

着地時は大腿部前面の筋肉(大腿四頭筋)等に負荷が掛かります。下り坂を走る時には平坦なコースで体重の3倍と言われる着地衝撃が、体重の5倍近くになるため、故障に気を付けなくてはいけません。

そして下りはスピードが出る分、路面状況に集中する必要があり、精神的な疲れが徐々にでてくる印象です。

ですが、やっぱり登りはキツイ。下りは楽しいです♪

という訳で、今回は、24㎞、高低差は約1,460メートルを4時間50分で走破しました。ランナーは健脚なんですね。

2017年の山、雲取山に登った事は、いい思い出になりました。

次回、2034年に美ヶ原(2,034メートル)へ登頂できるよう健脚に磨きをかけていきたいと思います。