いつもJMCブログをご覧いただきありがとうございます。
先日面接に同行した際に、院長からお話頂いた言葉です。
「3年後、5年後、10年後にどうなっていたいかを、医師人生とプライベートの両面について、書き出して年表にしてみて下さい。
自分が何をしたくて医師になったかというのも、日々の仕事の渦中にいると見失いがちです。
当院で3年後の理想に仕事とプライベートの両面で未来が描けましたら、是非お越し下さい。」
一見突き放したようにも聞こえますが、その先生将来の事を考えてお話しを頂けました。
こういうお話しになっても面接にお連れしたドクターの「人柄が良かったから」だと面接後に事務長よりお聞きしました。
病院としては即決したかったようですが、その先生の人生を考えて院長はお話しをされたようでした。
私達エージェントは日々、医療機関の事務長や採用担当者に電話や訪問にて、最新の求人情報を収集しています。
勤務時間・業務内容・福利厚生・募集背景といった基本情報から、募集背景・現職の医師体制・院長の人柄など確認しています。
そして、医療機関の採用担当者より「求める医師の人物像」についても確認致します。
ほとんどの医療機関より「お人柄の良い先生」という回答が戻ってきます。
勿論、手術・診断・読影といったスキルが高い先生は評価されますが、「お人柄」を重視される医療機関は本当に多いです。
きっと、過去にお勤めになった先生の中に、患者様や職員とトラブルを起こす方がいらっしゃったのでしょう。
トラブルを起こした先生も起こしたくて起こした訳ではないと思います。
医師に限らず、トラブルを起こす人の特徴は以下があげられるそうです。
○悪意のないトラブルメーカーの場合
うっかりしている
天然
ミスが多い
忘れっぽい
慌てん坊
要領が悪い
一生懸命
○悪意のあるトラブルメーカーの場合
自分が正しいと思っている
悪口や文句を言う
秘密を簡単に漏らす
怒りっぽく言葉遣いが荒い
様々ある中、「お人柄の良い先生」とは「優しく言葉遣いが丁寧な先生」を指している場合が多いです。
逆に言うと「怒りっぽく言葉遣いが荒い先生」は敬遠されがちです。
前置きが長くなりましたが、本日のテーマ「怒り」について調べてみました。
「怒り」は最も付き合い方が難しい感情。喜怒哀楽という感情のなかで、もっとも激しい感情が「怒り」と言われています。
怒りの感情というのは、感じていい気分になる感情ではありませんし、とても大きな力を持っているので、扱いにくい感情の一つです。
仕事、恋愛、友人関係・・・怒りの感情は、時として人と人との付き合い方を破壊してしまう場合があります。
怒りの感情を相手にそのままぶつけてしまうと、その瞬間はすっきりするかもしれませんが、後で相手との関係が悪化したり、自己嫌悪に陥ってしまうことのほうが圧倒的に多いです。
アメリカでは、大企業がアンガーマネジメントを社員研修として取り入れていたり、スポーツ選手や政治家、子供たちまで幅広い人々が学んでいたりします。
アンガーマネジメントへの注目は日本でも高まっていて、企業が社員のストレスマネジメントとして取り入れたり、子供たちが学べるアンガーマネジメントプログラムを取り入れてきています。
■怒りの感情をコントロールする方法
1)怒りのピークを知る
どんなに怒りが大きい場合でも、その怒りの感情は、6秒で最大となり、その後、急速に静まっていくと言われています(6秒ルール)。
怒りのピークをやり過ごすために、怒りが沸いてくる出来事があった時は、1,2,3・・・と心でカウントしてみるのがお勧めです。
どんなに腹がたって、瞬間湯沸かし器のように顔を真っ赤にしても大抵10秒程すれば最初ほどの爆発力はありません。
2)自分が怒っている理由を考えてみる
「怒り」の感情をコントロールするには、自分が「怒り」を抱えていることに「気づく」ことが大切です。
『自分は、なぜ怒っているんだろう?』というのを考えてみてください。
怒ってしまうことで自分にどんな不利益があるのか、怒らないことでどんな利益があるのかを客観的に判断しようとするだけで怒りも自然に治まるかもしれません。
3)怒りの原因から離れる
カッとなって、脳の感情系が暴走しそうになったときは、その場から離れることで、強制的に“間”をつくる。
感情は一度爆発させると取り返しのつかない事態に発展しかねないということを忘れず、まずはひとりになって、心を落ち着かせてください。
4)深呼吸してみる
怒りを感じた時は、まず自分を冷静でナチュラルな状態に戻すことが先決です。
自分をコントロールできなくなるかもしれないと感じたら、深呼吸をしましょう。
深呼吸をしている間に神経のバランスが整い、ある程度落ち着きます。
5)周囲の人に過度の期待を持たない
他人に期待を持つと、それにそぐわない結果になった時に、相手を認めることができなくなり、嫌悪感を持ちストレスに繋がります。
例えば満員電車でなかなか降りない人にイライラするのは、「満員電車は早く降りるものだ(降りなければならない)」という思いこみ、相手への期待から起きている感情です。
自分は相手に対してどんなことを期待していたのか、その期待は妥当だったか、それが何故満たされなかったのか、どうすればそれが達成されるのか、考えてみましょう。
生死が掛かっている医療現場では、一刻を争い敏速でかつ正確な判断と指示出しが求められると思います。その為、周りのスタッフに期待・要求するレベルが高くなっても仕方のないことだと思います。
緊急性の高くない普段から如何にスタッフとコミュニケーションが取れるか、そういった姿を見られているのでしょうか。
私自身、今回のテーマ「怒り」について学び、今後も良好なコミュニケーションについて考えていきたいと思います。