梅雨明け

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7月も終わりが近づき、毎日暑い日が続いています。6月初旬に梅雨入りをした関東甲信越ですが、梅雨らしい雨が降らないまま7月19日に梅雨明けをしました。雨が無いことは生活がしやすいのですが、空梅雨で心配されるのが水不足。関東地方のダムは取水制限されているところも多く、節水!節水!とあちこちで目にするような夏になるかもしれません。

梅雨が終わって8月を迎えると、今度は台風が日本列島に近づいてくるようになります。渇水中のダムにとっては恵の雨になるかもしれませんが、人間にとっては出来れば避けたいものですよね。傘も役に立たないような暴風雨の中に身をさらすなんて、、あまり想像したくありません・・・

さて、そんな喜ばしくない台風について・・・よく知られている話ですが年度によって1号から名前が決まっています。今年は下記のような感じです。

119 マカオ Muifa ムイファー 梅の花
120 マレーシア Merbok マールボック 鳥の名前
121 ミクロネシア Nanmadol ナンマドル 有名な遺跡の名前
122 フィリピン Talas タラス 鋭さ
123 韓国 Noru ノルー のろじか(鹿)
124 タイ Kulap クラー ばら
125 米国 Roke ロウキー 男性の名前
126 ベトナム Sonca ソンカー さえずる鳥
127 カンボジア Nesat ネサット 漁師
128 中国 Haitang ハイタン 海棠
129 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国) Nalgae ナルガエ つばさ
130 香港 Banyan バンヤン 木の名前
131 日本 Hato ハト はと座
132 ラオス Pakhar パカー 淡水魚の名前
133 マカオ Sanvu サンヴー さんご(珊瑚)
134 マレーシア Mawar マーワー ばら
135 ミクロネシア Guchol グチョル うこん
136 フィリピン Talim タリム 鋭い刃先
137 韓国 Doksuri トクスリ わし(鷲)
138 タイ Khanun カーヌン 果物の名前、パラミツ
139 米国 Lan ラン
140 ベトナム Saola サオラー ベトナムレイヨウ

※気象庁ホームページより。左から番号(119が2017年の台風1号です)・名づけの国・アルファベット表記・カタカナ読み・意味、です

 

台風の名前は1~140まであってそれを発生順に使っていきます。「サオラー」の次は1に戻って「ダムレイ」です。日本は全て星座の名前を付けているようで、番号が若い順から「テンビン」「ヤギ」「ウサギ」「カジキ」「カンムリ」「クジラ」「コグマ」「コンパス」「トカゲ」「ハト」です。

星座に詳しくないと、「カジキ座という意味でカジキという名前をつけました」と言われてもただのマグロ好きが適当なことを言っているんじゃないかと思ってしまいますが、気象庁がつけているのでもちろんそんなことはありません。大きな被害をもたらす可能性もある台風、その名づけにあまり意図を出したくなく機械的に決めたかったのかもしれません。

日本以外の国は鳥の名前とか木の名前とか多種多様に名付けています。その中でもアメリカの命名はなかなか独特です。

 

名前系:マリア(女性の名前)、フランシスコ(男性の名前)、ロウキー(男性の名前)

現象系:バリジャット(風や波の影響を受けた沿岸地域)、マットゥモ(大雨)、アータウ(嵐雲)、アイレー(嵐)、ラン(嵐)

その他:ヒーゴス(いちじく)、オーマイス(徘徊)

 

「マリア」以外英語っぽくないのも面白いですが、嵐という意味が3つあったり、何より「徘徊」という名づけが秀逸です。多民族国家らしく色々な言語を使ったのでしょうが、「徘徊」は無いんじゃないかと思ってしまいます。アメリカは元々独自に人の名前を台風につけていました。その伝統通り全て人の名前でも良かったのではないかと思います。

 

面白い名前も多い台風ですが、日本は良く台風が接近しますので深刻な被害が出ることもしばしばです。万が一の災害時を想定して準備をしておく、などできる対策は常日頃から心がけるようにしましょう。また、今年の夏は猛暑になると予想されています。熱中症対策や体調管理など気をつけて夏を乗り切りたいものですね。