トリアージ

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11月19日(日)に開催された「第7回神戸マラソン」に出場して参りました。
参加人数は1万9709人(1万8949人が完走。完走率96.1%)。
阪神・淡路大震災から復興を遂げた開港150年目を迎えた港町「神戸」を走りました。

神戸マラソンは、阪神・淡路大震災から復興を遂げた神戸の街を国内外に発信するとともに、現在にいたるまで手を差し伸べていただいた方々に感謝の気持ちを伝える大会です。
大会当日は、コース沿道を震災復興の象徴である“ひまわり”の黄色で彩り、ランナーを応援しています。
スタートセレモニーでは『20,000人で咲かせる“感謝と友情”のひまわり』を実施しました。
『ひまわりの手袋』が配られ、着用した両手を一斉に天高く掲げ、それぞれの想いを胸に、神戸の街に“感謝と友情”のひまわりと笑顔の花を咲かせました!

 

コースは神戸市長田区の「鉄人28号」モニュメントのそばを通り、明石海峡大橋の下をくぐって折り返し。
潮風を受けながら海岸沿いを駆けます。浜手バイパス、神戸大橋では震災から復興した街並みを一望し、ポートアイランド内にあるゴールを目指します。
37km地点の神戸大橋の長い坂以外はほぼ平坦な記録の出やすいコースです。

そんな中、私ランナーHは、大会1週間前に左膝を負傷。大会に向けて練習量と強度をあげた事が原因と思われます。
治る事を期待しましたが、当日朝になっても奇跡はおこらず歩く度に体重が掛かると痛む状況。
大会の主旨を考え、大会セレモニーに参加し、行けるところまで頑張ろうとスタートラインに立ちました。
左膝をかばいながら右足に負担を掛けながら何とか走りました。しかし、20Km地点から右足に違和感が出始め、23.7㎞で遂に悲鳴を上げてしまいました。
すぐさま沿道のスタッフが駆けつけて下さり、救護室へ。
トリアージタグを付けられ、ボランティアの医師・看護師・トレーナーからマッサージやアイシング処置を受けました。
しばらく回復する事を待ちましたが、水分不足や電解質不足ではなく、普段と異なる動きをした事による痙攣のため、既に相当なダメージを受けているだろうと医師からの診断が。
このまま残り約18kmを走る(歩く)事はさらにダメージが大きくなるため、泣く泣くリタイアの決断をしました。6回目のフルマラソンで初リタイアとなってしまいました。

その後、救護室を離れ、時間制限の関門に間に合わないランナーを乗せる収容バスで待機しました。
待っている間、時間制限まで頑張っているランナーを見ると、「やっぱり歩いてでもゴールを目指せば良かったかな」と複雑な気持ちになりました。
しかし、故障発生後も頑張ったばかり、長く治療を続けている友人がいる事もあり、ここでリタイアした事を必ずいかそうと決意しました。
完走メダルは貰えませんでしたが、この「トリアージタグ」は決意の証として保管しておきます。

沿道で声援を送ってくれた60万人の皆さん、ボランティアスタッフ、そして医師・看護師・療法士等の医療スタッフの皆さんありがとうございました。
完走はできませんでしたが、本当に素晴らしい大会でした。
いつか必ず「神戸」でリベンジします!!

 

収容バスに乗せられたあるおじさん。
電話でおそらく奥様に
「関門引っかかったわ。応援してくれたのに悪いなあ。これから観光バスに乗って神戸観光して帰るわ。ガハハハッ」
さすが関西人(笑)
沈んでいた中、明るい気持ちになりました(^^♪